合気道小林道場 Aikido Kobayashi Dojo

その10 平成11年10月

 合気道小林道場三十周年記念大会が、5月に盛大に行われ

ました。5月15〜16日には、道主植芝守央先生をお迎えして群馬県伊香保町で850人を集めての講習会および演武大会。5月22日には、東京のホテルグランドパレスで祝賀会を行い、550名の参加者がありました。

 三十周年の記念行事を行うあたり、演武会か講習会かの選択が有ったわけですが、いろいろの意見を検討した結果,道主をお呼びし技術向上と親睦をかねた講習会行う事に決定しました。

 しかし、講習会の場所探しが大変でした。合気道小林道場の直轄、傘下の全道場の会員が参加しやすく交通の便が良く畳が有り,最低500名以上の人達が一緒に稽古できる場所はなかなか見つかりません。

 一応、東京都田無市の体育館が使用できそうだったので、そこを使用する予定で三十周年の準備を進める事にしましたが、海外からの参加者の宿泊をどうするかが、新たな問題となっていました。

 そんな折り、群馬県合気道連盟二十五周記念演武大会に招待され、群馬県合気道連盟会長の荒井俊幸師範にお会いしました。三十周年の悩みを話しましたら、荒井師範は「海外の道場からたくさんの人が来るなら群馬県は温泉と観光地が有るので、講習会後温泉にでも入って楽しい記念大会にしましょう」と協力を約束して下さいました。そして、荒井師範と一緒に群馬県内の市役所や観光課をまわり、伊香保温泉に850名の宿泊場所を確保し、600畳敷ける体育館も借りることができました。旅行会社などを通さずに、直接ホテルと交渉して850名分の部屋を確保するのは大変でした。しかし荒井師範のご努力の結果、伊香保で記念大会を開催することができました。

 海外からも本当に多くの方が参加してくれました。ドイツの浅井勝昭師範から「ドイツ合気会の三十周年に合気道小林道場から15名参加してくれたので、小林道場の三十周年にはドイツからたくさん連れていくという連絡が入り、90名の参加がありました。その後、ブラジル、カナダ、アメリカ、フインランド、スエーデン、韓国、ハンガリー、台湾,イギリス,アルゼンチン,ポーランド,スリランカなどから、合計190名近くの参加がありました。

 合気道小林道場は1969年4月6日に東京都小平市自宅を自分で改造し発足しました。道場建設の直接の動機は、当時安保闘争の為大学が閉鎖され、目標を失っている明治大学、埼玉大学合気道部員に合気道の稽古を通じて何か目的を持たせる為でした。学生以外の弟子は三歳の息子弘明だけでした。

 一年後一周年記念の演武大会を小平道場で行いました。参加者は約50名です。三周年記念は小平農協ホールで約百名参加、五周年記念は本部道場で行い200名の参加、十周年記念は小金井公会堂で300名の参加、十五周年記念は八王子市民体育館で行い約500名が参加し、この時参加者が多いため演武する畳を、全日本と同じように5面にしました。二十周年記念は、小平市市民体育館で約1,000名が参加して行われました。海外からの参加は、アメリカ10名、カナダ15名、ブラジル5名、韓国15名、台湾60名でした。

 30年前手作りの18畳の道場から始まった合気道小林道場も私を含めて指導部員10名となり、直轄・傘下90カ所の道場を持つまでになりました。今回の三十周年記念行事は家族、指導部員、幹事及び会員の一致団結した成果です。

 心から皆様に感謝いたします。


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